理事長所信

韮崎青年会議所第47代理事長写真

「愛郷心」 ~愛する地域のためのビジョン~

はじめに

私の住む峡北地域は、ユネスコエコパークの南アルプスや八ヶ岳、茅が岳に囲まれた山岳景観が美しく、白州・尾白川や三分一湧水や大滝湧水、女取湧水などの八ヶ岳南麓湧水群などが名水百選に選ばれ、日照時間日本一など、大自然に恩恵を受けた、大変魅力的な地域です。幼少期はこの恩恵について、当たり前の環境としか感じていませんでした。社会人になり、地元を離れ生活することになり、地元との環境の違いを感じ戸惑うこともありました。家業である建設業を継ぐために地元に戻ってきて仕事で巡り合う人々から刺激を受けるたびに、この地域の魅力について知り、大切にしていかなければならないと考えるようになりました。そして、韮崎青年会議所と出会い、奉仕・修練・友情の三信条の元で学びを得ていく中で「この峡北地域をより良くするには愛郷心が必要である」と強く考えるようになりました。私は歴史ある韮崎青年会議所の第47代の理事長として、韮崎青年会議所だからこそできる、愛郷心を発信してまいります。

日本経済と地域経済のデフレ脱却への流れ

輸出貿易により世界を席巻した日本経済は1998年からグローバル経済の波にもまれ日本企業が低迷し、国民所得が低下しデフレスパイラルとなっております。それに伴い、責任世代の子どもを産み、育てるための経済力の低下は、少子化社会の一因となっております。そして、様々な問題に波及しております。我々が住む峡北地域では東京への若い人材の流出により、少子・高齢化が進行し、耕作放棄地、商店街のシャッター街化や住宅の空き家などが重要な問題となっており、それに伴い後継者不足にもなってしまっております。2015年から少子高齢化に歯止めをかけるために、安倍政権が打ち出したアベノミクス政策により地方創生がはじまり、徐々にデフレ経済の脱却への動きがはじまっていますが、峡北地域においてはまだまだ実感が得られていないのが現状です。そのなかで、2020年の東京オリンピック開催や中部横断道、リニアモーターカー開通など、地域のインフラが新たな価値により劇的に変化します。そして、TPP等の規制緩和による多国間貿易や国際観光需要により経済のグローバル化が峡北地域にも訪れる時代となると予想されます。

愛郷心による三つのビジョン

私はこれからの時代に適合するために愛郷心(地域を大切にする心)が必要と考えます。愛郷心は地域の問題を解決していくためのビジョンとなります。理想となるビジョンは人々の共感を得て、人々を導くことができます。様々な問題と可能性が入り混じるまさに混沌とした時代の中で、私たち韮崎青年会議所は愛する峡北地域が次世代の人々の活気でみなぎる地域となるために三つのビジョンを掲げて取り組んでまいります。一つ目が「グローバルで愛郷心溢れる人材育成ビジョン」、二つ目が「愛郷心と創造力豊かな若者で溢れる街づくりビジョン」、三つ目が「愛郷心溢れるリーダーとなり盤石な組織へのビジョン」私は愛する峡北地域のためにこのビジョンに向けて、韮崎青年会議所としての英知と勇気と情熱を注いで邁進します。

グローバルで愛郷心溢れる人材育成ビジョン

現在の日本は経済的に国内需要が85パーセントの割合となっており、経済の大きな柱となっております。しかし、今後の日本経済では15才から65才の生産年齢人口の減少により日本市場の規模縮小が予想されます。我々の子供たちの世代の人口減少が、国内需要の減少となり、将来的に経済低迷の恐れがあります。この状況を打開するために、子供たちが将来的に外国からのニーズに応えるための懸け橋となり地域経済を活性化させる必要があると考えます。そこで、子供たちが地域の魅力を学び、外国の人々と交流することで、価値観や文化の違いを感じながら視野を広げ、外国の人々に峡北地域を好きになってもらえるグローバルで愛郷心溢れる人材となり、将来山梨と外国の懸け橋として活躍する人材への第1歩となることができると考えます。

愛郷心と創造力豊かな若者で溢れる街づくりビジョン

我々韮崎青年会議所は東京への若者の一極集中を打開すべく、峡北地域の未来創造の活力となる若者を増やし、未来への展望を図ってまいりたいと考えます。理由としては、責任世代である我々が地域をしっかりと引き継ぐという意志の不足と若者がこの地域を魅力的に感じるという愛郷心の不足があると考えます。そこで、我々責任世代が、様々な魅力で溢れるこの峡北地域の働き方や過ごし方を若者に発信することで、若者が魅力に感じ、峡北地域で定着し、若者の思い描く夢や希望を創造力豊かに実現できる街づくりをしていかなければならないと考えます。

愛郷心溢れるリーダーとなり盤石な組織へのビジョン

韮崎青年会議所は現在15名の会員数です。今年5名の会員が卒業されます。多くの経験と功績ある仲間が卒業してしまい、韮崎青年会議所が存続する上で大変な危機に直面しております。この危機を打開するためには、我々会員自身が地域の青年にとって目指すべき愛郷心溢れるリーダーとなり仲間を増やし、切磋琢磨の輪を広げて盤石な組織となって行く必要があります。地域の青年にとって目指すべき愛郷心溢れるリーダーとは地域のことを学び、組織の中でしっかりした意見を伝え、熱い思いで地域活性化につなげる事業を立案し地域住民を巻き込むリーダーシップを取ることができる人材だと考えます。どれ一つが欠けていても、結果につながらないと考えます。そこで、私は青年会議所の基本についての学びとリーダーに必要とされる実学を学ぶことで、地域の青年にとって目指すべき愛郷心溢れるリーダーとなることができ、仲間を増やし盤石な組織になって行くと考えます。そして韮崎青年会議所が峡北地域をさらに光り輝く地域にしていく運動を永続的に発信してまいりたいと考えます。

結びに

この峡北地域は多くの魅力が詰まった素晴らしい地域です。この地域の魅力を感じることで自信と誇りを持ち、未来に夢と希望が持てるはずです。2017年度は韮崎青年会議所が、愛郷心による三つのビジョンを達成することで、峡北地域全体が子供たちや青年の夢や希望で輝いた豊かな未来を築いてまいります。